母がネットワークビジネスをやっている

雑記

今回の記事では、母がネットワークビジネス(アムウェイとモリンダ)をやっていることについて、息子である僕の視点からちょっと書いてみようと思う。

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よくわからない海外製品

母がネットワークビジネスをやっている事実を知ったのは、僕が社会人になってからだった。

今思い返してみると、僕の家には幼い頃からよくわからない海外製品がたくさんあった。

シャンプーとかの表記はほぼ英語だったけど、幼い頃の僕は特に気にせずに使っていた。

母は、サプリメントだとかプロテインだとか、健康食品が好きだった。

母曰く、現代の野菜は昔に比べて栄養分が少なくなっているから、サプリメントなどで補う必要があるらしい。

僕も確か、毎日5粒くらいはサプリメントを飲んで育ってきた。

タヒチアンノニジュース

僕は家族とそこまで仲良くはないので、実家に帰るのは年に1~2回くらいだ。

数年前に実家に帰った時に、母が「何か飲む?」と聞いてきたので、僕は「ノニジュースある?」と聞き返した。

ここでノニジュースについて少し書いておこう。

僕は幼い頃から重度の慢性鼻炎で、耳鼻科にはずっと通っていたし、レーザーで鼻の中を焼いたりありとあらゆる治療を試していた。

ある日、母がMORINDA(モリンダ)のタヒチアンノニジュースという飲み物をどこかから購入してきた。

どうやら鼻炎などの症状に効果があるらしい。

味はベリー系で飲みやすく、僕はその味がけっこう気に入った。

そして、不思議とそのノニジュースを飲み始めてから、鼻炎の症状が軽減したような気もしていた。

モリンダの悪い評判

高校を卒業し、僕は一人暮らしを始めた。

社会人になってからは、時々モリンダのノニジュースを通販で買って飲んでいた。

しかしある時、何となくパソコンでモリンダについて調べてみたら、悪い評判が検索結果にたくさん出てきた。

どうやらモリンダはネットワークビジネスの会社らしく、ノニジュースも人から人へ紹介されていくような仕組みになっているらしかった。

ちなみに僕は個人運営のサイトから通販でノニジュースを買っていたため、ちょっと高めのノニジュース、くらいにしか思っていなかった。

ネットワークビジネスはマルチ商法とも呼ばれていて、特にアムウェイという会社が有名だ。

もちろんネットワークビジネスは法律違反ではないけれど、僕はなんとなくいいイメージを持っていなかった(特にアムウェイには)。

実際に周りにネットワークビジネスをやっている人がいたわけではない。

でも、何か新興宗教みたいに胡散臭い感じがして、僕は好きではなかったし興味もなかった。

ノニジュースは普通にうまかった

モリンダがネットワークビジネスの会社だということを知ってしまった僕だが、その後も変わらずにノニジュースを買って飲んでいた。

少し値段が高いけど、味が気に入っていたし、鼻炎にも少し効いている気がしたからだ。

それに僕が買っていたのは個人運営のサイトからだったから勧誘とかもなかったため、そこまで気にしていなかった。

きっと母も通販で輸入していて、ネットワークビジネスをしているなんて、この時は 思ってもいなかった。

まさかアムウェイとかやってないよね?

実家に帰った時の話に戻そう。

母は僕のリクエスト通り、ノニジュースを出してくれた。

僕がノニジュースを飲み終わった後、「タカシ、こういうの興味ある?」と言って薄い冊子をテーブルに置いた。

それはモリンダが作成したネットワークビジネスについての冊子だった。

パラパラとめくってみると、『金持ち父さん貧乏父さん』に書いてあった「さあ、経済的自由を手に入れよう!」的なことが胡散臭く書いてあった( 『金持ち父さん貧乏父さん』 に罪はない)。

一通り読んだ後、僕は母の(軽い)勧誘を断った。

そして、ふと気になったので母に聞いてしまった。

「まさかアムウェイとかやってないよね?」と。

やってるよ

僕の悪い予感は的中してしまった。

母の答えは、「やってるよ」というあっさりしたものだった。

まるで、それがどうかしたの?というような表情をしていた。

これが冒頭にも書いた、母がネットワークビジネスをやっていることを知った瞬間だった。

聞くと、僕が幼い頃からやっているということだった。

そしてその時、幼い頃からよくわからず飲まされてきたサプリメントとかの正体がわかってしまった。

僕は今まで、何も知らずにアムウェイに囲まれて育ってきたんだと気付き、ショックを受けた。

もしも僕の友人がアムウェイをやっていたとしたら、おそらく距離を置いてしまうと思う。

具体的にアムウェイ、つまりネットワークビジネスの何が嫌なのか説明しづらいけど、おそらく宗教の勧誘や、NHKの受信料徴収員が嫌いな理由と似ているような気がする。

僕はやんわりと、「世間的なイメージも悪いし、やめたほうがいいよ」と母を説得しようとした。

しかし全く母の心は全く動かなかった。

死んだ魚のような目

僕がアムウェイに対して持っているイメージとかを説明していたとき、母の目は死んだ魚のようだった。

「何言ってんの?こいつ」とか「はいはい、聞き飽きたわ」みたいな心の声が聞こえてきそうだった。

そりゃそうか、僕が幼い頃からアムウェイやってて、今さら簡単にやめるわけがない。

しばらく話しても母の心は動かせないとわかったため、僕は話題を変え、軽く近況報告などをしてから、その日は帰った。

母がアムウェイをやっている事実は息子としてけっこうショックだったが、それを理由に親子の縁を切りたいとまでは思わなかった。

母からの電話

それから数ヶ月が経った頃、母から電話が来た。

何だろうと思って出てみると、第一声が「タカシ、母さんからノニジュース買わない?」というものだった。

正直、ゾッとした。

この前あんなにネットワークビジネスを批判した僕に、また勧誘してくるなんて。

「俺、母さんから営業かけられてるやん・・・」とショックでもあった。

もちろん僕は母からの勧誘を断り、電話を切った。

それからしばらくの間、なぜか「麻薬常習者になってしまった母を助けたいのにどうすることもできない」というような内容の悪夢を見て、よく眠れない日が続いた。

愛情の反対は憎しみではなく無関心

現在も、実家に帰るのは年に1~2回だ。

この出来事があってからは、お互いにネットワークビジネスの話題には触れないようになった。

僕はもう割り切っていて、母との仲はこれから悪化することはないけど、心の距離が近づくこともないように思う。

普通に会話はできても、今まで通りの親と子の親しい関係に戻ることはできないだろう。

母にネットワークビジネスをやめさせようとする気はもうないけど、その代わりに息子としての愛情のようなものが消えてしまったようで悲しい。

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