『GRIT 平凡でも一流になれる「やり抜く力」』の読書記録

図書館で借りてきた『GRIT 平凡でも一流になれる「やり抜く力」』書評

『GRIT 平凡でも一流になれる「やり抜く力」』を読んだので、読書記録として自分用にまとめてみた。
また、これから読もうと思っている人、既に読んだ人にとっても何かしら役立つかもしれない。

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なぜ読もうと思ったのか?

元々は、2017年の冬頃にアンジェラ・ダックワースの『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』を図書館で借りようと思ったところ、間違えて借りてしまったのがきっかけだ。

せっかく借りたのだから読んでみようか、とあまり期待しないで読んだが、まあまあそれなりにいいことは書いてあった(ような気がするが、内容はほとんど覚えていなかった)。

そこで先日、アンジェラ・ダックワースの『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』を読み返したので、ついでに本書も読み返すことにしてみた。

本の概要

本書は、1997年に広告代理店キャプラン・セイラー・グループを共同で創業した、リンダ・キャプラン・セイラーとロビン・コヴァルの共著である。

彼女たちは、あの有名なアフラックのアヒルCMの発案者らしい。
そして会社自体は、2012年にはパブリシス・ニューヨークと合併してパブリシス・キャプラン・セイラーとなり、売上高は30億ドルを超えている。
彼女たちのことは知らなかったが、間違いなくグリットを育み成功した人々のうちに含まれるだろう。

グリットに関する本としては、やはりアンジェラ・ダックワースの『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』の方が、データに基づいた内容の濃さなどで軍配が上がる。

どちらかというと、成功者の経験談の寄せ集めのようにも思えてしまい、『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』の二番煎じだと思ったが、意外にも出版されたのは本書のほうが先らしい。

内容は『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』を薄めた感じなので、それを補う意味で読む分にはいいかもしれないが、そこまでおすすめはしない。

グリットとは?

まず「grit」という単語の本来の意味について、気になったので家にあった辞典で調べてみた。

『ジーニアス英和辞典 第3版』によると、

(どんな苦難にも耐える)根性, 気骨(courage).

『Longman Active Study Dictionary 5th Edition』によると、

determination and courage

らしい。笑

アンジェラ・ダックワースの『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』では、グリットが「情熱と粘り強さ」と定義・翻訳されていたが、こちらの本では「情熱と忍耐」と翻訳されている。

 最近の新しい研究によると、人生で成功を収めるには、血統や生まれつきの能力・才能よりもはるかに重要な要因があるとわかってきた。それは情熱や忍耐である。

まあニュアンスの違いだとは思うが、個人的には「忍耐」よりも「粘り強さ」の方が翻訳としてはしっくりくる。
「粘り強さ」の方が、耐えつつも前に進もうとしている感じが表されているような気がするからだ。

そして、グリットは後天的に身につけられる特性であり、正しい訓練・経験・練習を積めば学習できるスキルである。

グリットの4つの要素

本書では、「グリットの4つの要素」というのが定義されている。

  • 度胸(Guts)
    →自らを危険にさらし、たとえ勝利が目の前に見えなくても、必ず勝つという意志を表明する能力
  • 復元力(Resilience)
    →失敗や障害や逆境にめげることなく立ち直る能力
  • 自発性(Initiative)
    →他からの影響・強制などではなく、率先してものごとに取り組む能力
  • 執念(Tenacity)
    →どんなことがあっても目標に集中し続ける能力

・・・復元力と執念って被ってね?笑

頭文字を合わせるとちょうど「GRIT」になるようになっているが、『やり抜く力』の「情熱と粘り強さ」が細分化されてかえって分かりづらくなっているような気もする。

夢から計画性のある目標にする

 イディッシュの古い諺に、おおよそ次のような意味のものがある。「夢を現実にしたければ、さっさと目を覚ますことだ」
目標を定め、計画をつくり、方針を立て、課題を一つひとつクリアする──そうした達成可能な願望の代わりに、「夢を追いかけよ」という薄っぺらな格言が幅を利かせることが多くなった。夢想家がまだ眠っているあいだに、実行家は早くもウイニングランを始めている。なぜなら、目を覚まして仕事に取り掛かる分別があったから。つまりグリットを重んじたからだ。

つまり、夢を叶えるためには最低限、行動しなければいけないということ。
さらに「いつか叶うといいな」ではなく、「何年何月何日頃までに」など具体化させる。

長期的な目標を細分化して中期的な目標に、中期的な目標を達成するための手段として、短期的な目標を設定すること。

時間は限られている

 必要なのは、目標や願望に優先順位をつけること。達成しやすいものから達成しにくいものへ、人生にとって大切なものからあまり大切でないものへ。達成が難しく、さほど重要でない目標(「『やったぞ』と言うために、いつの日かバイクで世界一周」)は、リストから消してかまわない。困難ながら必要不可欠な目標(「娘の結婚式を翌夏に控え、糖尿病予備軍として15キロ減量」)なら、一日にひとつずつタスクをこなして、目標達成をめざそう。たとえば、一日無料チケットがある地元のジムを探す、それぞれのジムを訪れる、ひとつを選ぶ、栄養士やトレーナーに相談してトレーニングや食事のプランを考える、三日分の食事を買う、という具合に。そうすれば、スタートラインで動けずに終わることなく、いつの間にか目標まで半分の地点に来ているだろう。

もちろん『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』、バフェットが専属パイロットへアドバイスをした逸話が紹介されていたし、似たようなことはスティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』にも書かれている。

時間は有限だから、やりたいことを何でもかんでも欲張るのではなく、優先順位をつけ、やるべきことを絞った方がいい。
「やるべきこと」をするには、「やらないこと」を決める必要があるのだ。

綿密な実行プランを立てる

 何かを変えたいと夢想する頻度が普段どれくらいあるかを考える。次に、同じくらいの時間をかけて、その変化を起こすための実行プランを立てることを誓う。計画には、目標達成に必要なあらゆる要素を盛り込み、それをスケジュールに沿ってプロットする。本書の執筆にあたって、われわれは締め切りに間に合わせるには一日何ワード書かなければならないかをきっちり把握していた。文字カウント機能を使って、章ごとの進捗をチェックした。実行項目一覧を見やすい場所に掲げるなり、電子カレンダーのリマインダー機能を活用するなりしよう。やり終えた項目をリストから消すのはきっと達成感がある。実現のチャンスにつながらなければ、夢はしょせん幻にすぎない。

俺の場合、「借金返済したい」「全身脱毛したい」と何年も繰り返し思ってはいるが、状況は変わっていない。
それは、実は心の中では、そこまで切実に思ってはいなくて、「このままでもいいや」という弱い自分がいるからに他ならない。

俺にとっての長期的な目標は、「楽しい人生を送ること」だ。
「借金の返済に何年もかかって、いつもお金に困っていること」、「毎日、髭剃りの後のヒリヒリとした痛みに耐えること」は、「楽しい人生を送ること」を諦め、妥協したまま一生を過ごすことにつながるだろう。

長期的な目標のために、今何をしているのか?ということが常にわかっていれば、それぞれのタスクに対しても集中して取り組むことができると思う。

やる気を保つには?

 小さな達成を通じてやる気を保つことができれば、遠い将来のもっと大きな目標に取り組むのに必要な忍耐力が養われる。

誰にでも、長期的な目標を達成する前には、何度もモチベーションが低下することはあるだろう。
そんな時には、あえて先を見ず、短期的な目標を達成することに集中すればいい。
初めから大きなことに取り組むのではなく、物事を細分化して、その一つ一つをクリアしていけば、ゲーム形式で人生を楽しむことができる。

そして、日常でもタスクをルーティーン化させていけば、それは習慣となり、目標を達成していく勢いとなる。

頑固に踏ん張ればいいわけではない

 言うまでもなく、柔軟性や順応性はグリットの必要不可欠な要素である。私たちが暮らすこの世界では、かつてないスピードでイノベーションや変革が進行している。

短期的な目標はあくまでも手段なので、途中で諦めたり、変更しても大丈夫。
何でもかんでもやり抜けばいいのではなく、生産性と判断したなら計画を変更したほうが長期的な目標には近づくからだ。

また、成長思考をして、楽観的に考えることで、逆境でも粘り強く頑張ることができる。

まとめ

やはり、『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』の方を先に読んだこともあり、内容が薄く感じられてしまったのは残念。
まあ本家はグリットに関する専門家が書いているわけだから、当たり前といえば当たり前か。

あと、巻末の謝辞が8ページにわたって書かれていて、最後の最後で読むのに疲れた・・・。
毎回思うのだけど、巻末の脚注と謝辞ほどイラつくものはない。
関係者に感謝をしたい気持ちはわかるけど、読者からしたら正直どうでもいい話。
となってくると、著者のエゴというか自己満で、読者目線に立てていないと思ってしまうのである。

『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』とは内容が被る部分が多かったから、グリットについて別の本を読んで復習できたのは良かったと思う。

読んでいて思ったのは、そもそも「成功とは何か?」ということ。
起業したり、ノーベル賞に選ばれたり、勝負に勝つことが必ずしも「成功する」ということではないと思うし、別にただ楽しく生きていくだけでもいいと思う。
一つのことに打ち込んでいる人はキラキラして見えるけど、ただの「一般ピープル」として一生を終えても、ごく普通の家庭を築いても、別に誰からも文句は言われない。
まあ俺の場合は、せっかく一度きりの人生だし、いろいろなことを経験して人生を楽しみたいから、最低限、金銭的には成功したいとは思っている。

それと、成功したと見なすには、やはり生きている間に結果を出してナンボだということ。
例えばゴッホの絵は死後に評価されたが、生前は全然売れなかった。
頑張って頑張って、一つのことをやり続けて結果を出したのなら、それまでの努力に対して報われるべきだろう。
ベストを尽くすこと、頑張ることは確かに素晴らしいことだが、やはり俺は、生きている間に何らかの結果を世の中に示して、報酬をもらいたい。

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