『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける 』をまとめた

書評

図書館で借りた『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける 』を読み終わったため、内容を自分なりにまとめてみた。

スポンサーリンク

なぜ読もうと思ったのか?

この本が日本で発行されたのは2016年9月8日。

そして、俺がこの本を知ったのは、2017年のゴールデン・ウィークに大阪に旅行をした際、ふと入った本屋で『SPRINT 最速仕事術――あらゆる仕事がうまくいく最も合理的な方法』と共に平積みされていたのを見て、興味を持ったからだ。

当時は内容よりも、「なんか意識高い系の本っぽいな」という認識しかなかったが、とりあえず図書館で予約した。

その後、予約の順番が回ってくるのに時間がかかったが、2017年の冬頃には読むことができた。

そして今回、ブームも一段落したので、もう一度読み返して内容をまとめてみようと思った。

つまりこの本を読むのは2回目だ。

本の概要

著者はペンシルベニア大学心理学部教授である、アンジェラ・ダックワース。

彼女は、2013年にマッカーサー賞(別名:天才賞)を受賞している。

受賞の理由は、人生で何を成し遂げられるかは、「生まれ持った才能」よりも、「情熱」と「粘り強さ」、つまり「やり抜く力グリット」によって決まる可能性が高い、と突き止めたからだ。

さらに、「やり抜く力」は固定したものではなく、変化することもわかっているため、「やり抜く力」を育む方法もわかってきているという。

本書にはその長年の研究成果がまとめられている。

やり抜く力 = 情熱 + 粘り強さ

どの分野でも、もっとも成功している人達は、幸運と才能に恵まれていた。

そして、顕著な功績を収めた人達は皆、粘り強さの鑑のような人だった。

しかし、才能に恵まれながらも、能力を十分に発揮しないうちに、挫折したり、興味をなくしたりして辞めてしまう人もいる。

この違いは何だろうか?

要するに、どんな分野であれ、大きな成功を収めた人たちには断固たる強い決意があり、それがふたつの形となって表れていた。第一に、このような規範となる人たちは、並外れて粘り強く、努力家だった。第二に、自分がなにを求めているのかをよく理解していた。決意だけではなく、方向性も定まっていたということだ。
このように、みごとに結果を出した人たちの特徴は、「情熱」と「粘り強さ」をあわせ持っていることだった。つまり、「グリット」(やり抜く力)が強かったのだ。

「達成の心理学」の理論

「才能」だけでは「達成」の仕組みを説明できない。

ちなみに「達成」とは、習得したスキルを活用することによって表れる成果のことだ。

アンジェラ・ダックワースさんは「達成の心理学」の理論について10年以上も考え続けた結果、論文を発表した。

そこには、「才能」から「達成」に至るまでの過程を説明する、以下のふたつの単純な方程式が示されていた。

  • 才能 × 努力 = スキル
  • スキル × 努力 = 達成

この理論が示しているのは、複数の人びとが同じ状況に置かれた場合、各人がどれだけのことを達成できるかは、「才能」と「努力」のふたつにかかっているということだ。
「才能」すなわち「スキルが上達する速さ」は、まちがいなく重要だ。しかし両方の式を見ればわかるとおり、「努力」はひとつではなくふたつ入っている。

自分のやり抜く力を知る方法

自分の「やり抜く力」を知るには、「グリット・スケール」という10項目の質問に答えていき、「グリット・スコア」を算出する。

最高スコアは5(やり抜く力がきわめて強い)で、最低スコアは1(やり抜く力がきわめて弱い)だ。

興味がある方は、実際に本を読んだ際に試してみてほしい。

ちなみに俺の結果は、以下のとおり。

  • グリット・スコア(やり抜く力) = 2.5
  • 情熱 = 2.2
  • 粘り強さ = 2.8

情熱を持ち続けるためには

「やり抜く力」における「情熱」とは、「夢中」や「熱中」とは少し意味が違い、
「ひとつのことにじっくりと長いあいだ取り組む姿勢」「ひとつのことに倦まずたゆまず専念すること」を表す言葉だ。

つまり、「興味を長いあいだ持続させること」である。

そのためには、すべての目標を貫く目的が必要になる。

「やり抜く力」が非常に強い人の場合、中位と下位の目標のほとんどは、何らかの形で最上位の目標と関連している。それとは逆に、各目標がバラバラで関連性が低い場合は、「やり抜く力」が弱いと言える。

途中で諦めてもいい

必ずしも全ての目標をやり抜かないといけないわけではない。

最上位の目標のための手段である下位の目標については、諦めたり、途中で目標を変更してもかまわない。

いちばん重要なことは、「やり抜く力」の鉄人たちは「コンパス」を替えないことだ。彼らにはたったひとつの究極の目標があり、ほぼすべての行動がその目標達成に向けられている。

しかし、最上位の目標だけは、決して諦めてはならない。

3つの流れで「意図的な練習」をする

最上位の目標を達成するために、ただ単に時間をかけて練習すればいいというものではない。

エキスパートたちは以下のような3つの流れで練習を行っている。

  1. ある一点に的を絞って、ストレッチ目標[高めの目標]を設定する。
  2. しっかりと集中して、努力を惜しまずに、ストレッチ目標の達成を目指す。
  3. 改善すべき点がわかったあとは、うまくできるまで何度でも繰り返し練習する。

つまり、量と質、どちらも重要だということだ。

PDCAサイクルと似ているように思う。

まとめ

人生における長期的な目標、最終的な目標、重要な目標を達成するためには、「才能」も確かに重要だが、それよりも「やり抜く力」(「情熱」と「粘り強さ」)を持ち、「意図的な練習」を繰り返すことで「努力」し続けることが大切だということが分かった。

俺は自分でも自覚しているが、平均より、やり抜く力はないほうだ。

実際、転職も今まで10年間で10回以上している。

「楽しい人生を送ること」を上位の目標にしていたが、何が自分にとって「楽しいこと」なのかがわからなかったから、いろんな職業を体験してきた。

読んでいる途中に思い出したのが、ホリエモンの『多動力』だ。

≫『多動力』を読んだ感想

最初は「やり抜く力」と「多動力」は矛盾するものだと思っていたが、違った。

例えばホリエモンの場合、まず「楽しくてワクワクする人生」という上位の目標があり、その下に中位の目標である、書籍出版や、イベント開催や、ロケット事業や、アプリの開発などをしている。

いっけんバラバラなことをしていて関係がなさそうでも、それらを貫く人生における最も重要な目標があれば、何にでも情熱を持って取り組むことができるのだと思う。

とはいえ、世界を見渡してみると、いわゆる成功者というのは、何かの分野に特化していることが多い。

俺の場合は、今のところ興味があるのは「ブログ」と「ナンパ」くらい。

ものすごくハマっているわけではないが、細々と続けることはできているので、他の人よりは興味があるほうで、才能もないわけではないと思う。

重要なのは、さらに興味を掘り下げていき、もっと好きになることで、意図的な練習を長い間繰り返すことだ。

俺なりの「楽しい人生を送ること」とは、金銭面での自由や、人間関係、健康や、異性からモテることなど、いろいろな要素が含まれている。

つまり上位の目標が「楽しい人生を送ること」であり、中位の目標が「金銭面で自由になること」や、「良好な人間関係を築くこと」、「健康であること」や、「異性からモテること」などだ。

金銭面で自由になること」のためには、300万あるローンを全て返済しないといけないし、コンビニバイトも辞める必要がある。

そのために、ブログを書いて、ゆくゆくは収益で食っていけるようにならないといけない。

このように、自分にとって最も重要な目標があれば、あとはそのための手段を試していけばいいのだ。

下位の目標である手段は途中でやめたり変更してもかまわないが、上位の目標である「楽しい人生を送ること」は絶対に諦めない。

必ず、やり抜く。

コメント