昨日、荷揚げの仕事を辞めた。
荷揚げの仕事は、3ヵ月の間に10現場以上を経験してきた。
今回は「なぜ荷揚げの仕事を辞めることになったか?」そして「これからどうするか?」について書いていく。
そもそもなぜ荷揚げの仕事をしようと思ったのか?
数年前に中華料理店で働いていた頃、荷揚げ屋のグループが常連としてよく来ていた。
毎回けっこうな額の会計だったし、話を聞くとけっこう稼いでいるということだった。
それからさらに数年後、大阪へ旅行をした時に、あいりん地区に行ってみた(もちろんメインは飛田新地だったが)。
そこでの小さなカルチャーショックだとかいろいろなことがあって、「人生のうちに一度は荷揚げの仕事を体験してみたいな」と思ったことがそもそものきっかけだった。
しかしその後はプログラマー、スカウト、不動産の営業、と職種を変えつつも、荷揚げの仕事はいつでもできるからと後回しにしていた。
そして今年(2018年)の9月、コンビニバイトを始めたのだが、入ってすぐに店舗の改装のため、収入が1ヵ月間途絶えてしまうことに。
そこで、満を持して荷揚げの仕事をすることにした。
実際に10現場以上を体験してみて
荷揚げのバイトはキツイけど稼げる?5現場やってみての感想にも書いたが、初めは持ち方がわからず、無駄な力を入れていたせいか、とにかく疲れるしいろんな部分に擦り傷ができたし、筋肉痛にもなる。
俺の場合、そもそも汗をかくことがダメな体質のため、仕事後は肌が猛烈に痒くなってしまった。
そして思ったよりは、筋トレとしての効果はなかった。どちらかというと、体幹というか、背中から腰のあたりの筋肉が鍛えられるように思う。
拘束時間は、朝の6時頃に会社の営業所に集合し、そこで初めてその日に働く現場を教えてもらい、電車で現場まで行く。
現場によってバラバラだが、近いところもあれば、埼玉や神奈川など、少し遠いところもあった。
だいたい8時から作業開始となる。途中、お昼休憩をはさみ、だいたい17時頃までには終わる。
これも現場によって様々だが、「揚げきり」の現場の場合は、指定された資材を運び終えれば、午前中だとしてもそこで仕事は終了で、1日分の日給がもらえる。
日給は、だいたい1現場あたり7000円~10000円。もちろん交通費も支給される。
しかし、よく考えてみると、朝6時に営業所に集合し、17時までMaxで仕事をしたとしたら、拘束時間は12時間以上だ。
これで日給1万もらえたとしても、とても割がいい仕事とはいえない。
先輩から聞いた話
そして、現場ごとにいろいろな先輩と働いてきたが、休憩の時などに必ず挙がるのが、「誰々が怪我した」という話だ。
この前も、違う会社の人が2階から落っこちてしまい、現場が血だらけになっていたのを見たという先輩がいた。
その2階から落ちてしまった人はまだ20歳で、下半身麻痺になってしまったという。
他にも、指の欠損だとか、いろいろな話を聞いた。
日給に対して、身体リスクが高すぎると感じた。
俺は大怪我だけは勘弁したいと、毎回ビクビクしながら作業をしていた。笑
そして、荷揚げの仕事で稼ぐためには、一日に何現場もこなすことが必要になる。
しかし俺には、一日一現場でいっぱいいっぱいだった。
仕事が終わった後は、一気に開放的になり、いろいろなものを買ってしまう。
特に甘いものや、脂っぽいものを体がたくさん欲しがってしまった。
これも先輩の話だが、日払いをした場合、その日のうちにお金を使ってしまいなかなか貯金なんてできないとのことだった。
荷揚げの仕事をしてみて感じたこと
始める前は、もっと社会不適合者の人や、ヤンキーみたいな人が働いているイメージだったが、ほとんどみんないい人で、丁寧に資材の持ち方を教えてくれた。
普段当たり前のように存在している建物も、こうしていろいろな人が汗水たらして建てられたと思うと、少し今までと感じ方も変わってくる。
そしてニュースでは建築業界では人手不足だと報じているが、まさにその通りで、今までに行った現場にはおじいさんや外国人がたくさんいた。
何となく、「一度はやってみたい仕事」として荷揚げの仕事をしてみたが、実際に働いてみて、辞めた今思い返してみると、そこまで得たものはない気がする。
借金300万という現状ではあるが、もう荷揚げの仕事には戻らないようにはしようと思う。
荷揚げの仕事を辞めた理由と、これからのタカシ
今週までは夕勤や夜勤など、バラバラな時間帯のシフトでコンビニバイトをしていた。
オーナーと相談し、来週からはだいたい週4~5で朝8時から夕方17時までの固定シフトにしてもらえることになった。
だいたい月16~17万円あればローンの返済をしても普通に暮らしていくことができる。
今まではコンビニバイトでは月14~15万円の稼ぎだったため、不足分の1~2万円分を荷揚げの仕事で補っていたのだ。
これから生活は安定するし、生活リズムも正しくなるとは思うが、その分、拘束時間は増える。
だからこそ、来年中には、ブログだけで食っていけるようになりたいと思っている。