現在、働き始めたコンビニは改装真っ最中だ。
リニューアルオープンは10月からなので、生活費がピンチ!!
そこで、前々から興味があった荷揚げの仕事を短期でやってみることにした。
今のところ、5現場を経験している。
これからやってみようかと考えている人の参考になるように、仕事内容や給料、メリットやデメリットについて書いてみようと思う。
なぜ荷揚げの仕事をしようと思ったのか?
働き始めたコンビニが改装中、というのはさっき書いたが、漠然と以前から荷揚げの仕事に興味があった。
まず、「荷揚げ屋」という仕事は、5年くらい前に中華料理店で働いていた時に知った。
常連さんで、土方の服装をしたおじさん達がいて、毎週飲みに来てくれていた。
いっしょに飲む機会もあって、話を聞くとけっこう稼いでいるということだった。
この時、「いつか自分も荷揚げの仕事をやってみたいな」と思ったのがそもそものきっかけだったような気がする。
しかし、そこまで強くやってみたいとは思っていなかったようで、荷揚げの仕事については長い間忘れていた。
再び思い出したのは、1年前のゴールデンウィークに大阪の西成区にあるドヤ街「あいりん地区」を観光してからだ。
表現しにくいが、人生で一度でも、そういった建設現場での仕事を経験してみたくなったのだ。
これは、ホストをしてみようと思った動機とも似ている。
ハングリー精神というか、バイタリティーを活かし、これを書くと実際に仕事をしている人に失礼かもしれないが、底辺での仕事を経験してみたくなったのが正直な気持ちだ。
その後も、西村賢太の『苦役列車』を読んでイメージを沸かせてみたりしていた。
そして今、ちょうどいいタイミングなのでチャレンジしてみようと思ったのだ。
荷揚げの仕事内容
荷揚げとは、主に建築現場へ資材を運ぶ仕事のことを指す。
壁に使われる石膏ボードや、床に使われるフローリング材、他にも鉄骨など、とにかく建築に必要な資材をトラックから指定の場所まで運ぶのが仕事だ。
やることはシンプルなんだけど、実際は置く場所や順序を考えなきゃいけなかったり、重いものを持って階段を往復しなくてはいけなかったりと、そこまで楽な仕事ではない。
荷揚げ屋バイトの仕事の流れ
仕事を希望する日の前日に会社に連絡する
まず、仕事をしたい日の前日、会社に明日出れることを伝え、当日の集合時間を教えてもらう。
ちなみに正社員の場合は日曜休みで週6出勤らしいが、バイトの場合は前日に連絡すればいいのでシフトは自由だ。
営業所 or 現地に集合する
集合時間は現場によってバラバラだが、だいたい朝の6~7時が多い。
集合場所はウチの会社の場合、一度営業所(事務所)に集合してから、当日の現場を教えてもらい、同じ現場の人がそろったらいっしょに出発するようにしている。
会社によっては、現場に直行できるところもあるらしい。
現場へは、基本的に電車で移動する(もちろん交通費は出る)。
ちょうど朝の通勤時間と被ってしまうので、それがめんどい(ヘルメットや安全帯や着替えなどが入ったバッグを持ち歩くため、電車内でもけっこう邪魔になる)。
作業開始
だいたい8~9時頃スタートの現場が多い。
班長(チームリーダー的な人)の指示に従い、ひたすら資材を運ぶ。
途中、水分補給は自由にしてよく、キリがいいところで一服休憩もあったりする。
遅くてもお昼頃には終了になる。
これは正直、現場によってバラバラで、班長の要領の良さや、いっしょに働く人が経験者か新人か、運ぶ資材の種類によって左右される。
早ければ30分で終わってしまう現場もあるそうで、その場合でも1現場分の日給をもらえる。
日給は会社によるが、だいたい1現場6000~8000円くらい。
さらに稼ぎたかったら2~3現場目へ
会社に終了報告をして、疲れたり、予定がある場合は帰ってもいい。
もしさらに稼ぎたい場合は、昼食を済ませ、2現場目へ向かう。
2現場目も現場によりけりだが、だいたい17時頃には終わる。
多くの人は、だいたい1日2現場をやって帰ることが多いらしい。
例えば1現場7000円の場合、1日2現場だと14000円。
6時集合だとして、18時に帰宅できたとすると、拘束時間は12時間で、日給14000円。
時給換算すると約1166円で、キツイわりには大したことように思ってしまうかもしれない。
しかし3~4時間は移動や昼食の時間なので、実質作業時間は約8時間(時給換算すると約1750円)。
これをどうとらえるかは人によって変わってくるだろう。
さらに体力に余裕があり、稼ぎたい人は希望すれば3現場目も行けるらしい。
俺はまだ3現場目の経験はないが、夜勤なので日給も上がるらしい。
荷揚げバイトは稼げる?
体力に自信がある人は1日3現場の場合、けっこう稼ぐことができる。
約2~2.5万円 × 月25日 = 約50~62万5000円
ただし、もちろん初めのうちは1日2現場でも体力的にしんどいし、筋肉痛もひどい。
俺は元々筋肉質なので、筋肉痛で次の日動けなくなるとかはなかったが、慣れない背持ちをしたせいか摩擦で背中の皮膚がこすれてしまい、地味に痛かった。
注意しておきたいのは、人材会社によって当然仕事を回してくれる能力には差があるので、なるべく大手の会社で働くことをおすすめする。
ちゃんとした会社だと、研修や指導をしっかりしてくれたり、次の日の仕事を用意できなかった、なんてことはないと思う。
また、1日2現場(7000 × 2 = 14000)で月20日だとしても、
14000 × 月20日 = 28万円
と、無理なく稼げるように思う。
荷揚げの仕事はキツイか?
正直、最初は慣れるまでキツイと思う。笑
ただ、肉体的にはキツイけど、俺は精神的にはキツく感じなかった。
意外と先輩は優しくいい人ばっかで、キレられることもそんなにない。
実は高校生の頃に派遣でイベント設営の仕事をした時に、まるで奴隷のような扱いを受けたので心配だった。
しかし荷揚げ屋というのは、確かに建設現場では下請けの下請けというか、ヒエラルキー構造で底辺にいるわけだけど、今のところ職人の方に雑な扱いなどは受けていない。
あと、意外とそこまでみんな筋肉ムキムキというわけでもなかった。
つまり、インナーマッスルとか、持ち方、重心の取り方が大切なため、やればやるだけコツがつかめて楽に仕事をすることができるだろう。
荷揚げバイトのメリットとデメリット
最後に、実際に仕事をして感じた荷揚げ屋のメリットとデメリットを書こう。
荷揚げバイトのメリット
- やる気次第で稼げる
- やりじまい(運び終えれば終了)
- 筋トレになる
- シフトが自由(バイトの場合)
現場での作業内容によるが、運がよければ30分で仕事を終えても日給を丸々もらえる。
その場合、4~5現場回ることも可能になり、とにかく稼ぐことができる。
さらにやりじまいのため、全体に早く終えようとするインセンティブが働くため、だらだら働く人が少ない(むしろだらだらやっていると逆に疲れる)。
これは考え方の問題だと思うが、「筋トレしながら、さらにお金ももらえる」とポジティブに考えると、モチベーションが維持しやすいと思う。
あと、バイトの場合シフトが自由なのも魅力的だ。
荷揚げバイトのデメリット
- 通勤時間と被る
- 遠くの現場が多い
- 現場やいっしょに働く人によって当たりはずれがある
- 3K(キツイ・危険・汚い)
俺はサラリーマン(客先常駐のプログラマー)を経験して、電車通勤が合わないと感じた。
行きの時間帯は通勤時間と被るため、座れなかったり、大きいバッグを気にしないといけないのがストレスかも。
新人のうちは遠くの現場に行かされることが多いらしい。
ちなみに俺は今のところ5現場に行ったが、①勝どき ②新白岡 ③新浦安 ④平和台 ⑤立川とバラバラだ。
まだ日が浅いせいか、逆に俺は「いろいろなところに行けて楽しい」、くらいに感じている。
班長がちゃんと指示をしてくれなかったり、要領が悪く何度も資材の置き場所を変えたり、いっしょに働く人が自分と同じく新人だと作業がなかなか進まなくてイライラすることもある。
あとは、お金のために3K(キツイ・危険・汚い)を我慢できるかが問題だ。
肉体的にキツかったり、正直命の危険があるし、汗や塵でベトベトになったりで汚くなる。
特に新人といっしょだと、自分は悪くなくても事故に巻き込まれることは十分ある。
そういった意味で、他の人がやりたくないからこそ日給が高いということも忘れてはいけない。